ギターソロのコピーをしているとき、こんなことを考えませんでしたか?
歌うように自由にギターが弾ければ良いのに
アドリブでソロを弾ける人はどうして音を外さずに弾けるんだろう。
私もアドリブが弾けるようになる前はよく考えていました。
そして、アドリブを弾きたくてもやり方がわからず、悩んでいました。
そんな方にこの記事をぜひ読んでいただきたい!
アドリブの入り口である度数の覚え方を初心者にもわかりやすく解説しています!
これを読み終われば、なぜ音を外さずにアドリブソロができるのか理解できるようになります。
この記事で度数について勉強し、アドリブへのはじめの一歩を踏み出してください。
度数とは何か
度数とは、主音から見たある音までの距離のことを言います。
例えばドレミファソラシドを例にすると
- ドは主音(ルート)
- ドから見たミは3度(3rd)
- ドから見たソは5度(5th)
といった言い方をします。
ドから音が離れていくほど、度数が大きくなります。
度数の音を全部繋げると「ドレミファソラシド」になります。つまり、伴奏の主音(ルート)に対応した度数の音を弾くことで、音を外さずにアドリブをすることができます。
なぜ度数を覚えるのか
実はあなたはすでに度数を覚えています。
そんなはずないと思うかもしれませんが、覚えています。
頭ではなく、感覚的に覚えているのです。
すでに覚えているってどういうこと?
みなさん、小さい頃から伴奏に合わせて歌を歌う練習をしてきたと思います。
合唱やカラオケで伴奏に合わせて歌を歌いますが、あれは度数を理解していないとできないことです。
つまり、みなさんはもう感覚的に度数を理解しているんです。
あとは、歌を歌うことをギターに置き換えるだけです!
それが大変ではあるのですが、少しずつやっていきましょう。
度数を覚えよう
では早速、度数を覚えていきましょう!
まずはそれぞれの度数にどんな役割があるか確認して、それから指板に落とし込んで覚えます。
各音の特性
まず「ドレミファソラシ」をコード表記、度数表記にするとこうなります。
つまりドはC、ミはEといった感じです。
また、CはR(ルートと読む。主音のこと。)、Eは3rdといった感じです。
トライアド+7th
まずはR、3rd、5th(ドミソ)の位置関係を覚えます。
この3つの音をトライアドといい、コードの基本的な構成音になります。
トライアドに7thを加えるとジャズでよく使う7thコードになります。
R
- 主音のことであり、Root(ルート)と呼ぶ。
- コードおよびスケールのメインの音となる。
- 例:CコードのCの音、AmコードのAの音
3rd
- 3度のことであり、サードと呼ぶ。
- コードおよびスケールをメジャーにするかマイナーにするかを決定する。
- 例:CコードのEの音、CmコードのEmの音
5th
- 5度のことであり、フィフスと呼ぶ。
- コードおよびスケールに安定感を持たせる音。
- 例:CコードのGの音、AmコードのEの音
7th
- 7度のことであり、セブンスと呼ぶ。
- コードにオシャレな雰囲気を加える。
- 例:CコードのBの音
3音を同時に押さえて弾くと基本的なコードの和音が出ます。
7thも加えて弾くと、4和音といってオシャレな響きになります。
Cの場合、3rdをそのまま弾けばメジャーコード(CM7)、3rdを半音下げればマイナーコード(Cm7)になります。
テンション
トライアド+7thを覚えたら、テンションも覚えます。
テンションは例えるとスパイスのような役割があります。
トライアドにテンションを加えることで独特なコードの響きが出ます。
アドリブを弾く時にもテンションの音を積極的に狙うことで、カッコいいソロが弾けます。
- ドから見たレ→ 9th(ナインス)
- ドから見たファ→ 11th(イレブンス)
- ドから見たラ→ 13th(サーティース)
アドリブでどの音を選択するかは個人のセンスによるところが大きいです。
オシャレに聴こえるギターを弾いているギタリストはよくテンションを使ったフレーズを弾いています。
「オシャレだな」と思ったフレーズをコピーしてセンスを盗んでいきましょう!
テンションばかり弾いていてもカッコよくはならないので、トライアド+7thの音と組み合わせてカッコイイフレーズやコードにしていきます。
スケール
スケールとは連続する度数でできた音階と考えることができます。
例
例えば、伴奏でDmコードが鳴っていた場合、Dドリアンコードを弾くと音を外さずに弾けます。
スケールについては別記事で詳しく説明します。
ギターにおける度数の覚え方
ギターで度数を覚える方法として、指板上の位置関係で覚えることをオススメします。
最終的には
Cの3度はE
Eの3度はG♯
と瞬時に頭に思い浮かぶのが理想ですが、まずはアドリブを弾くために指板上で度数を覚えます。
最終的には下の図が一瞬で指板にイメージできることがゴールです。
とはいえ、いきなり全部覚えるのは大変なので、まずはR、3rd、5th、7thの位置関係を覚えます。
初めは隣り合った弦で度数を覚えます。
ルート、3度、5度、7度!
と声に出しながら弾くと覚えやすいです。
次に9th、11th、13thを加えた位置関係を覚えます。
覚えてきたら、離れた弦での度数を覚えます。
度数を覚えたあとは
指板上で度数を覚えることができれば、あとはコードやフレーズを度数で覚えていきます。
例えばこんなフレーズ
tab譜がついてますが、tab譜で覚えてはいけません。
これを度数で覚えます。
すると、
Cコードが鳴っている上で、Cに対して何度の音から弾き始めるかということを意識してフレーズを覚えます。
以下の記事にフレーズをまとめているので見てみてください!
コードの場合、度数を知らない人は
このように押さえ方で覚えてしまいますが、
これはダメです。度数で覚えます。
度数でコードを表現すると
こうなります。
Rからみた3.5.7度を探して押さえることでコードフォームを一つずつ覚えなくても、瞬時にコードが押さえられます。
そしてアドリブへ
このように度数でフレーズやコードを覚えて、それらを上手く組み合わせることで、アドリブソロやコードソロが弾けるようになりますが、その辺はスケールの話も絡んでくるので、別記事にまとめたいと思います。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回の要点をまとめると
- 度数はR(主音)からみた他の音の距離のこと
- 度数にはコードやフレーズの骨組みになる音(R.3rd.5th.7th)、スパイスになる音(9th.11th.13th)がある
- ギターで度数を覚える場合は指板上の位置関係で覚える
になります。
度数を覚えるのは苦労しますが、覚えてしまえばアドリブ習得に一気に近づきます。
「すぐ覚えられない」と焦らず、地道に反復すれば身に付くはずです!ぜひ根気強くチャレンジしてみてくださいね!
コメント
コメント一覧 (2件)
わかりやすい記事ありがとうございます。
3弦Rの小さい指板図で5thが1フレットずれてると思うのでご確認ください。
ほんとですね!修正しました!
ありがとうございます!